擁壁の地盤反力照査について

擁壁工指針によりますと、道示の式を用いて求めた許容支持力度を用いる場合、地盤反力度は鉛直荷重Vを有効載荷幅B'で除して得られる値を用いるとあります。
このとき、なぜq=V/B(1+6e/B)で算出した地盤反力度を用いるのがダメなのでしょうか。

コメント

#9995

 道示(文献)に拠る直接基礎底面地盤の許容鉛直支持力は,荷重の偏心傾斜及び基礎の沈下量を考慮して定め基礎底面地盤の極限支持力に対し下表の安全率を確保する.
 安全率
常時 地震時(震度法)
3   2
 基礎底面地盤の極限支持力での有効載荷面積について,偏心荷重を受ける基礎の地盤が破壊状態に達した時,地盤反力度分布は最早,3角形でなく,或る幅に長方形分布していると考え
て良く荷重の合力作用点を中心とする仮想基礎幅を考え,極限状態では此の部分に荷重が有効に働くとするMeyerhofの考え方に準拠した.
文献
日本道路協会:道路橋示方書下部構造編,pp.250-257,平成8年