橋梁新設に際し、上部工を送り出し工法で架設しますが、その際、橋梁背面の重力式擁壁(今回新設)上を大きな荷重が通過するため、重力式擁壁の安定照査を行っています。
この安定照査(支持、滑動、転倒)において、許容値を、「仮設時」として×1.5の割り増しを行ってもよいものでしょうか。
安定計算については、衝突時や風荷重については割り増しするものの、「仮設」であることによる割増しは行わないのでは、という意見があり、検討しています。
ご教示いただければ幸いです。
※土木研究センターの「耐候性大型土のう積層工法」設計施工マニュアルは、×1.5の割増しを行っていました。
※橋梁架設時のベントは、滑動は割増しなし(=常時)、転倒及び支持力は×1.25の割増しを行っていました。
※送り出しの速度は、時速5mです。


コメント
#10239 Re: 仮設擁壁の安定照査における許容値割増しについて
割増しすることは問題ないと思いますが、撤去前提の仮設構造物ではないので、荷重の頻度・持続時間から考えて仮設(1.5)ではなく施工時(1.25)が適切かと思います。
ただし安定計算は部材設計の許容値割増しと少し考え方が違いますので、擁壁工指針の地震時割増しを参考にすると架設ベントと同じ割増しが適切だと思います。