ブックレビュー『証言 東日本大震災/命と地域を守る-防災・減災・応急対策-』


■書名:『証言 東日本大震災/命と地域を守る-防災・減災・応急対策-』
■編・著者:日刊建設工業新聞社震災特別取材班
■発行:日刊建設工業新聞社(03-3433-7152)
■定価:1400円+税
■体裁:四六版 259ページ
■発売:相模書房
■発行日:平成24年3月1日

 東日本大震災の被災地ではあの日、開通したばかりの高速道路や、耐震強化されていた堤防を使って、必死で逃げた人たちがいました。一方、被災者に救助の手を差し伸べるために、必死で戦った人たちがいました。道路啓開や緊急排水にあたった東北地方整備局や建設会社などもそうです。
 「あの道路がなかったら」「あの堤防がなかったら」「テックフォース(緊急災害対策派遣隊)がいなければ」。教師や住民、首長の証言から、命や地域を守る備えとしてのインフラ、避難、そして救援のための初動体制の必要性が浮かび上がってきます。ご一読をお勧めします。

橋 Bridges in Japan 2008-2009


2007-2008を最後に発売が中断されておりました 「橋 Bridges in Japan」は、土木学会編集、オフィス・スペース発行として出版を継続することになりました。

本書は、平成20年度に完成した主要橋梁の写真を掲載(掲載橋梁写真およびデータ:98橋)。なお、平成20年度土木学会田中省作品部門受賞橋梁5橋についてはカラー写真・図面を掲載誌、詳しく解説。このほか、各橋の諸元データも掲載しています。

※本書は土木学会では販売しておりません。
下記発行元へご注文ください。
(株)オフィス・スペース 
http://www.officespace.co.jp/
TEL 03-6206-2374 FAX 03-5645-1446  
bridge@officespace.co.jp

日本の土木遺産-近代化を支えた技術を見に行く-


日本の土木遺産-近代化を支えた技術を見に行く-(講談社ブルーバックス)

日本の近代化を支えた橋梁やトンネル、鉄道・港湾施設などのインフラストラクチャーは、いまも各地でその姿をとどめています。それら土木構造物のうち、特に価値の高いものを土木学会が「選奨土木遺産」として認定しており、その数はすでに200ヶ所以上にのぼります。
 本書では、このうち一般人でも訪れやすい約40ヶ所を厳選し、建設に尽力した技術者の活躍に触れながら紹介していきます。執筆は土木学会に所属している専門家が中心となって担当、地図とカラー写真を入れてわかりやすい構成になっています。巻末資料として、選奨土木遺産全リストも掲載しています。
税込定価 1,050円,会員特価 950円
本書のお求めは土木学会会員の方は刊行物案内から、一般の方は丸善、またはお近くの書店にてご注文ください。

津波から生き残る-その時までに知ってほしいこと-

津波から生き残る-その時までに知ってほしいこと-
本書は、過去の津波災害からの教訓をもとに、私たちが津波災害を生き延び、乗り越えていくために知っておいてほしいことをまとめています。土木学会の津波研究者約60名による議論を経て、津波災害についての知識や、具体的な備えなど41 項目を、一般の皆様にわかりやすい形で提供しています。
※2011年9月NHK「いまほんランキング」で紹介されました。
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ISBN 978-4-8106-0679-9
編集: 津波研究小委員会
発行年月: 2009/11 新書判,176ページ
税込定価:1,575円
本書のお求めは土木学会会員の方は刊行物案内から、一般の方は丸善、またはお近くの書店にてご注文ください。

『運河と閘門 水の道を支えたテクノロジー』が発刊されました

■書名:『運河と閘門 水の道を支えたテクノロジー』
■編・著者:久保田稔、竹村公太郎、三浦裕二、江上和也
■発行:日刊建設工業新聞社(03-3433-7152)
■定価:2600円+税
■体裁:A5版 378ページ
■発売:相模書房
■発行日:平成23年5月31日

河川の専門家による「日本の閘門を記録する会」の調査を基に、日刊建設工業新聞に掲載されたエッセー「河川文化の足跡 日本の閘門を尋ねて」を加筆・編集したものです。世界の閘門の歴史を概観しながら、日本国内の閘門の機能や地域における役割を写真付きで紹介。閘門や舟運に関するコラムもあり、各地の河川文化に触れることもできます。巻末には全国163カ所の閘門一覧も掲載されています。本書を片手に訪れれば、先人の知恵を知り、河川文化の新たな発見もありそうです。河川系の土木技術者や学生の方に一読をお勧めします。

『正々堂々と「公共事業の雇用創出効果」を論ぜよ』

■書名:『正々堂々と「公共事業の雇用創出効果」を論ぜよ−人のためにこそコンクリートを』
■著者:藤井 聡 氏(京都大学大学院工学研究科教授)
■発行:日刊建設工業新聞社(03-3433-7162)
■定価:800円+税
■体裁:新書版 225ページ
■発売:相模書房
■発行日:平成22年6月21日

 土木学会でもさまざまな活動を展開してきた著者が新聞や雑誌に発表してきた随筆や評論を1冊にまとめたものです。
 土木分野のエッセーは珍しく、政治や文化、映画も含め幅広い視点で、「『談合』を法制度化せよ」「『無駄な道路』という議論の構造」「全ての学は土木に通ず」などのテーマについて、独自の切り口で論じています。公共事業や土木の将来、政治のあり方などにご関心の向きはぜひご一読ください。

新書紹介

土木学会より新しい書籍が出版されましたので、紹介しておきます。
下記の文責は神吉先生によるものです。

編集:土木図書館委員会沖野忠雄研究資料調査小委員会
委員長 松浦茂樹
委員 岩屋隆夫、神吉和夫、望月誠一
事務局 大野延男、坂本真至
平成22年3月発行、菊版、716頁、上製本
定価:5,250円 送料590円 土木学会会員特価4,730円(送料無料)

・帯の文章から
 「明治改修」と呼ばれる日本近代国家の礎となった治水事業を先頭に立っ
て推進した沖野忠雄。土木学会第2代会長でもある彼の生涯とそれを取り巻く
技術者達の足跡を辿り、淀川、利根川、信濃川、富士川など代表的な「明治
改修」事業を膨大な資料調査を踏まえて検証し、「明治改修」の実像を探求
する。
・序の文章から(筆者は近藤徹・土木学会長)
 本書では「矛盾がある」として記述している箇所が散見されるが、そこに
こそ行間を読む楽しさがあり、直面した技術者の苦悩を追体験出来るし、と
きには技術者の業の深さや責任感の重さや、人間くささを感じ取れるのだと
思う。

 
追記 兵庫県立図書館と豊岡市立図書館には寄贈しました。716頁もある大
冊です。一般の方には拾い読みを、河川(日本の)の将来を真剣に考えようと
する方には是非とも通読をお勧め致します。

土木学会関西支部編の図解・橋の科学が出版されましたので、紹介しておきます。

土木学会関西支部編の図解・橋の科学が出版されましたので、紹介しておきます。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2576767&x=B
内容紹介
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思わずうなる知恵とワザ!
構造と材料の力学、長大橋の工法から特殊な機能の橋まで、驚き満載の「橋のレシピ」

トラス橋、アーチ橋、吊橋、斜張橋の特長から巨大な橋の架け方、特殊な機能の橋まで
かつて「悪魔が架けた」ともいわれたほど困難だった橋の建設は、ガリレオによって誰もが計算できる「科学」になった。橋がさまざまな形をしている理由、「世界最大」明石海峡大橋の架け方ほか、知的興奮に満ちた「渡る」ための知恵とワザ!

●消しゴムでわかる橋にかかる「2つの力」
●バナナでわかる材料の強さと壊れ方の違い
●トラス橋は部材が細いのになぜ強いのか?
●アーチ橋はなぜ古くなっても崩れないのか?
●吊橋だとなぜ大きな橋が架けられるのか?
●斜張橋って、吊橋とどこがどう違う?
●「世界最大」明石海峡大橋の「ミクロな工法」
●「流れ橋」「潜り橋」「浮き橋」ってなんだ?

新刊図書のご案内(6月発刊分)

財団法人 経済調査会発行の新刊図書(6月発刊分)について、下記の通りお知らせいたします。
詳細は、財団法人 経済調査会ホームページ「BookけんせつPlaza」(http://book.kensetsu-plaza.com/)をご参照下さい。

1.「改訂−公共事業受発注者のための−CALS/ECガイドブック」

    編集:(財)日本建設情報総合センター(JACIC)
 発行日:平成21年6月15日
 体裁:B5判 約300頁
 定価:3,000円(本体2,857円+税)
 ISBN:ISBN978-4-86374-025-9 C3051
 概要:−3年ぶりの改訂−
    公共事業に係わるすべての受発注者のための解説書。
    「CALS/ECインストラクター(RCI)」試験の公式テキストにもなっており、
    この1冊で出題範囲は全て網羅。

新刊図書のご案内

財団法人 経済調査会発行の新刊図書について、下記の通りお知らせいたします。
詳細は、財団法人 経済調査会ホームページ「BookけんせつPlaza」(http://book.kensetsu-plaza.com/)をご参照下さい。

1.「平成21年度版 設計業務等標準積算基準書 設計業務等標準積算基準書(参考資料)」

    監修:国土交通省大臣官房技術調査課
 発行日:平成21年5月15日
 体裁:A4判 約620頁
 定価:4,935円(本体4,700円+税)
 ISBN:ISBN978-4-86374-022-8 C3051
 概要:国土交通省、地方公共団体等が公共事業関連の測量・調査・設計コンサル
   タント業務を発注する際、予定価格を算出する基礎資料となる積算基準書。

2.「平成21年度版 ユニットプライス規定集」
 編集:国土交通省大臣官房技術調査課
    国土交通省総合政策局建設施工企画課
    国土交通省国土技術政策総合研究所建設システム課
 発行日:平成21年5月末(予定)
 体裁:A4判 約850頁
 定価:4,200円(本体4,000円+税)
 ISBN:ISBN978-4-86374-023-5 C3051
 概要:国土交通省が試行しているユニットプライス型積算試行対象工種の最新規定集。