「トンネル技術者のための地盤調査と地山評価」 発刊に伴う講習会

トンネル調査研究会では発足当初より、比抵抗探査および弾性波探査によるトンネル地山の事前調査に焦点をあてて、その有効性や高精度化ならびに解釈・評価の高度化を目指して研究を重ねてきました。それらの成果は、「地盤の可視化と探査技術(2001)」「地盤の可視化技術と評価法(2009)」に取りまとめています。
その後も、主にトンネルを対象とした地盤調査(物理探査)の適用性について、リスク評価の視点に立った分析・検討や、維持管理まで含めた事業における効果的な調査・設計・施工のあり方に関して議論を継続してきました。その中で、施工段階調査としての切羽前方探査にも焦点をあてて、合理的な事業の進め方や内容に関する事例調査・分析および施工中のトンネルを利用した現地調査・実験を進めてきました。今回の出版では、事前調査から施工段階調査までを取り扱い、トンネル事業に役立つように、より広い視点から執筆を行うことにしました。
本書の目的は、発注機関や受注機関に関わらず、山岳トンネル建設に関わるすべての技術者を対象として、トンネル建設の計画・設計・施工における地盤調査手法と地山評価手法について、最新の技術と具体的な事例を混じえて、系統的にかつ分かりやすく解説することです。特に、切羽前方探査について、多くの紙面を割いています。
本講習会では、本書をテキストとして、研究活動成果を報告するとともに、特別講演を行います。コスト縮減を継続しなければならない社会情勢にあって、的確な情報による調査・設計・施工を目指す関係技術者にとって有意義な機会になるよう企画しています。ご多忙中とは存じますが、奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。


■ 日時および会場:
【札幌会場】
平成29年1月24日(火) 10:00~16:45(受付開始 9:30)
札幌市・北海道建設会館(9階 大会議室)

【東京会場】
平成29年2月7日(火) 10:00~16:45(受付開始 9:30)
千代田区・駿河台記念館(670号室)

【大阪会場】
平成29年2月21日(火) 10:00~16:45(受付開始 9:30)
大阪市・大阪大学中之島センター(10階 佐治敬三メモリアルホール)

■ プログラム
10:00 – 10:15  研究会委員長挨拶
10:15 – 11:00  第1章 トンネル事業における地盤調査
11 00 – 11:45  第2章 地質解釈と地盤評価
11:45 – 12:30  第3章 地盤評価に基づくトンネル設計
(12:30 – 13:30休憩)
13:30 – 14:30  【特別講演】
<札幌会場>地盤の可視化技術とトンネル地山の事前把握(仮題)
      大阪大学 名誉教授 松井 保
<京都会場>トンネルの地質評価と予測について(仮題)
      京都大学大学院 教授 朝倉俊弘
<大阪会場>トンネル技術の最近の動向と技術的課題(仮題)
      日本建設機械施工協会施工技術総合研究所 所長 真下英人
(14:30 – 14:40休憩)
14:40 – 15:25  第4章 トンネル施工時の地盤調査
15:25 – 16:30  第5章 トンネル切羽前方探査
16:30 – 16:45  質疑応答

■ テキスト
「トンネル技術者のための地盤調査と地山評価」(鹿島出版新刊、約280ページ)

■ 参加費:10,000円(上記テキスト代を含みます)

■ 参加申込:会告・プログラム案Rev03に必要事項を記入の上、E-mailまたはFAXにてお申し込みください(定員になり次第締め切らせていただきます)
申込先 (一財)災害科学研究所 E-mail  saiken@csi.or.jp
※詳し内容や参加申込書については、災害科学研究所のWebサイトをご覧ください< http://csi.or.jp/

※土木学会CPD認定:5.3
※全国土木施工管理技士会連合会CPDS認定予定

鹿島学術振興財団 2017年度国際研究集会援助 募集開始のお知らせ

鹿島学術振興財団 2017年度 国際研究集会援助の募集を12月1日に開始いたしました。
援助対象は2017年4月1日~2018年3月31日に国内で開催される国際会議となります。

申請希望の方は以下のURLをご参照の上「チェックシート」を提出してください。

http://www.kajima-f.or.jp/promotion/paper.html

「福島第一原子力発電所の廃止措置への貢献を目指す『廃炉地盤工学』」に関する講演会

盤工学は原子力事業の支援技術の一つとして、地下水流動予測や各種地盤改良工法等の技術を通じて被災した福島第一原子力発電所における諸課題の解決に寄与しているとともに、被災原子炉の今後の廃止措置に至る過程でも、汚染水対策やデブリ取出し・放射性廃棄物処分において重要な役割を果たすことができる。 しかし、地盤工学・土木工学の専門家・技術者で原子力工学分野に精通している人材は少なく、廃止措置に貢献できる基本的技術を保有しているにもかかわらず、直接的な寄与ができていないのが実情である。
 このような背景の下、地盤工学会提案の『福島第一原子力発電所構内環境評価・デブリ取出しから廃炉までを想定した地盤工学的新技術開発と人材育成プログラム』が文部科学省「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 廃止措置研究・人材育成等強化プログラム」に採択された(2015年度~2019年度)。そこで本プログラムを遂行するために標記委員会を組織し、原子力および地盤工学の双方に精通した人材育成の基盤とすることを目的とした新しい学問体系である「廃炉地盤工学」の創設を目指すことになった。
 廃炉地盤工学では地盤工学的技術は原子力発電所廃止過程の段階毎に位置付けられるとともに、地盤力学、地盤環境学、地盤材料学、地盤施工学等の学問単元で集約される。本講演会では廃炉地盤工学の基本概念を紹介するとともに、構成学問単元ごとに実施内容の講演を行い、原発廃炉と地盤工学的技術の関係の理解を深めることを目的としている。
皆様の多くのご参加をお待ちしております。

詳細は地盤工学会ウェブサイトでご覧いただけます。→ https://goo.gl/vgekkT

【日  時】 2016年12月22日(木) 14:00-
【会  場】 地盤工学会 地下大会議室 (東京都文京区千石4-38-2)
【参加料】 無 料 
【定  員】 80名
【GCPD】 3.0

プログラム・申込方法は地盤工学会ウェブサイトでご覧いただけます。→ https://goo.gl/vgekkT

東京都立中央図書館で開催中の企画展示「東京凸凹地形ー地形から見た東京の今昔」、1月22日(日)開催の公開講座「東京凸凹地形散歩」ご案内

東京都立中央図書館では2月12日(日)まで企画展「東京凸凹地形ー地形から見た東京の今昔」を開催しています。
http://www.library.metro.tokyo.jp/tabid/2287/Default.aspx?itemid=1436
場所:東京都立中央図書館 企画展示室(4F) ※入場無料  http://www.library.metro.tokyo.jp/tabid/1406/Default.aspx
内容:第1部では、東京の地形の成り立ちや川、暗渠、坂などの特徴的な地形について、パネルや所蔵資料を活用して紹介します。第2部では、東京の地形の中から5つの特徴的なエリア(麻布、渋谷、日比谷、上野、国分寺)をピックアップして紹介します。

また、この企画展と連動して、公開講座「東京凸凹地形散歩」を開催します。
日時:2017年1月22日(日) 午後1時30分~午後5時
会場:東京都立中央図書館 多目的ホール(4F) http://www.library.metro.tokyo.jp/tabid/1406/Default.aspx ※参加費無料、要申込(申込多数の場合には抽選)
内容:講義1「3D精密地形模型とプロジェクションマッピングで見る東京の成り立ち」
   講師:芝原暁彦氏
   講義2「東京の凸凹地形を読み解く 有栖川宮記念公園から始まる冒険」
   講師:皆川典久氏
ホームページまたは往復はがきのいずれかからお申込下さい。
締切:平成28年12月14日(水)(はがきは当日消印有効) http://www.library.metro.tokyo.jp/edo_tokyo/tokyo/tabid/4217/Default.as…

多くの方のご来館、ご参加をお待ちしております。

海洋研究開発機構 平成29年度地球シミュレータ公募課題の募集

国立研究開発法人海洋研究開発機構では、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」の平成29年度公募課題を募集いたします。
「地球シミュレータ公募課題」は、地球シミュレータ運営基本方針に基づいて、我が国の海洋地球科学と関連分野の研究を推進することにより、機構の中期目標・中期計画を達成するため、広く利用の機会を開くものです。
みなさまからのご応募をお待ちしております。

■募集期間
  平成28年11月25日(金) ~ 平成29年1月10日(火) 17時必着
  詳細は以下のURLをご覧ください。
http://www.jamstec.go.jp/es/jp/project/h29koubo-es.html

安全工学シンポジウム2017の開催について

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トピックス

安全工学シンポジウム2017
主 催 日本学術会議 総合工学委員会
共 催 安全工学会他32学協会
会 期 2017年7月5日(水)〜7日(金) 【今大会より3日間開催となります。】
会 場 日本学術会議(東京都港区六本木7-22-34)
〔交通〕東京メトロ千代田線「乃木坂」駅5出口
発表申込受付 2017年2月3日(金)
発表申込締切 2017年3月10日(金)
予稿原稿締切 2017年5月19日(金)
参加登録予約申込締切 なし。当日直接会場にお越し下さい。
発表形式 口頭発表(1題20分(講演15分,討論5分))のみ。
日本学術会議主催「安全工学シンポジウム2017」は,安全工学に関する各分野における問題点提起,優れた研究成果の講演と技術交流により,安全工学および関連分野の発展に寄与することを目的とし,特別講演をはじめオーガナイズドセッション,パネルディスカッション,一般講演等の開催が予定されております。皆様の多数のご参加をお待ちしております。
発表申込方法  講演希望者は,安全工学シンポジウム2017ホームページよりお申し込み下さい。
http://www.anzen.org/index.html

JFEエンジニアリング中途採用【正社員】 ◆積極採用◆橋梁エンジニア(設計・施工管理など)

瀬戸大橋、明石海峡大橋などを手掛けた橋梁部門において技術者を募集中です。
当社の鋼構造部門は、国内トップクラスの実績を誇り、海外ではミャンマー建設省との合弁会社を設立するなど、アジアを中心に海外へインフラ輸出も行っています。
ぜひこれまでのご経験を活かして活躍してみませんか。

応募頂きましたら、待遇・福利厚生など転職にあたって気にされる点についても詳細にお伝え致します。
「まずは話を聞いてみたい」というお気持ちでも構いません。
ご興味のある方は、是非ご応募ください。

※他部門の募集もございます。詳細は下記中途採用HPよりご確認ください。

▼業務内容
橋梁分野における国内及び海外プロジェクトの、計画、設計、製作管理、プロジェクト管理、施工管理といった幅広い業務を、ご経験に合わせてお任せします。

▼転職者の声
ずっとものづくりに携わっていくため、10年後を見据えたグローバル展開を行っているJFEエンジニアリングに転職を決意。
入社後はミャンマーの橋梁の設計など、希望していた海外案件に挑戦することができました。
(橋梁事業部 海外プロジェクト部 設計)

▼応募方法
当社中途採用HP( http://bit.ly/jfe-eng_career )よりご応募ください。
ご応募する求人情報をクリック⇒【応募する】よりエントリー

シンポジウム「水循環基本計画の下での地下水に関する取り組み」

2014年7月1日に水循環基本法が施行されてから2年が経過し、2015年7月10日に閣議決定された水循環基本計画にしたがって水循環施策が進められつつあります。本シンポジウムでは、水循環基本計画および水環境施策の全体像、健全な水循環の維持・回復に向けた地下水に関する国や自治体の取り組みについてご講演いただくとともに、今後の地下水に関する施策のあり方やそのための課題、今後の展望について議論いたします。

日 時:2016年12月5日(月)13:00~17:40
場 所:日本大学文理学部 4号館431講義室 http://www.chs.nihon-u.ac.jp/about_chs/campus_map/
    〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40 http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/

参加費:正会員・特別会員 5,000円  準会員 3,000円   非会員 10,000円、  自治体職員 2,000円(いずれも消費税込)
定 員:120名(要予約申し込み。定員になり次第締め切りとさせていただきます。)

プログラム:

12:30~    受付
13:00~13:10 開会挨拶

【1.水循環基本計画の下での全体的な施策】
13:10~13:40 基調講演:水循環基本計画の下での全体的な施策
         内閣官房水循環政策本部事務局企画官 竹島 睦

【2.国における水循環基本計画の下での取り組み】
13:40~14:10 「健全な水循環の維持・回復に向けた地下水利用のマネジメント」
         国土交通省水管理・国土保全局水資源部水資源政策課企画専門官 竹内 実
14:10~14:40 「健全な水循環の維持・回復に向けた地下水環境のマネジメント(仮)」
 環境省大気・水環境局土壌環境課地下水・地盤環境室室長補佐 林 里香        
<休憩(14:40~14:50>
【3.自治体における水循環基本計画の下での取り組み】
14:50~15:20 「鳥取県の地下水保全の取組の紹介」
          鳥取県生活環境部水・大気環境課課長補佐  九鬼貴弘
15:20~15:50 「名古屋市の水循環施策「水の環復活2050なごや戦略」の紹介(仮)」
名古屋市環境局地域環境対策課 木綿愛子
15:50~16:20 「水循環に関する施策の推進を図るための地下水学から見た現状と課題(仮)」
           筑波大学名誉教授  田中 正
<休憩(16:20~16:30)>
【4.パネルディスカッション】
16:30~17:30 「健全な水循環の維持・回復のための取り組みと地下水学の貢献」(仮)
           コーディネーター 大東憲二(大同大学情報学部総合情報学科 教授)
           パネリスト 竹島 睦(内閣官房水循環政策本部)、林 里香(環境省)、 九鬼 貴弘(鳥取県)、 木綿 愛子(名古屋市)、 
田中 正(筑波大学名誉教授)                                                  
17:30~17:40 閉会挨拶
CPD単位:4.0  学会整理番号:2016-07
参加申込み方法
◆下記申込書にご記入の上、FAXもしくは電子メールにて事務局までお申し込み下さい。なお、複数名申込みの場合も、申込み用紙は個々にご提出ください。申込み確認の連絡をもって、参加登録と致します。学会事務局から折り返しの確認連絡がない場合は、事務局にお問い合わせください。
◆振込の場合は事務局からお知らせする口座に必ず事前に振り込んでください。
 振込の確認ができない場合は、当日支払いとさせていただきます。
◆申込み締め切り:平成28年11月30日(水)
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シンポジウム「水循環基本計画の下での地下水に関する取り組み」
参加申込書

・参加者氏名:
・所属(連絡先):
・郵便番号:
・住所:
・電話:                 FAX:
・e-mail:
・会員種別:正会員・特別会員  準会員  非会員(一般・学生)
      自治体職員(該当に○をつけてください。)
・参加費支払い方法:振込(事務局から振込先連絡)  
          当日持参(現金のみ)
          該当に○をつけてください。
・専門分野(任意):
(*学生の場合は学科あるいは専攻をご記入ください)
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問い合わせ先:
公益社団法人 日本地下水学会
〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1008
TEL/FAX 03-3549-1135   
e-mail: chikasui@nifty.com

「災害被災地域の人を対象とした調査実施における 倫理的配慮の実態調査(研究者対象)」アンケートご協力のお願い

「災害被災地域の人を対象とした調査実施における倫理的配慮の実態調査(研究者対象)」ご協力のお願い

平成28年熊本地震で犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地のためにご尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、皆様の安全と1日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

東北大学災害科学国際研究所では、災害の後に行われる調査・研究が、被災者や被災自治体に過度の負担、不利益をもたらす事例が散見される現状を踏まえ、「災害被災地域の人を対象とした調査実施における倫理的配慮の実態調査(研究者対象)」を実施しております。
会員の皆様の中で、災害被災地の人を対象とした学術調査・研究活動を実施された方は、是非ご協力いただきますようお願いいたします。

【調査の目的】 
調査の目的は災害(自然災害、人為的災害含む)の被災地域で人を対象にして行われた調査の倫理的側面の実態を把握し、どのような対策を講ずれば研究者が適切な倫理的配慮、手続を踏んで、被災地域の救援や復旧・復興に有益で、被災者の負担や不利益が少ない倫理的に妥当な調査を行うことができるかを調査すると同時に、被災地域の被災者が倫理的配慮の不足する調査による不利益を受けない体制をどのように構築できるかについて、実データに基づいて道筋をしめすことです。人を対象とする研究を行うに際しての倫理的配慮は主に医学研究を中心に指針や遵守体制の整備が行われてきましたが、その基準を即、他の領域に適用することはできず、研究領域によって倫理的配慮や関連する手続きに関する考え方や実施状況には幅があるものと思われます。本調査は、特定の倫理的配慮や手続きをすべての研究領域に当てはめて、そこから外れていることを非難したり否定的に評価することを想定するものではなく、まずは実態を把握し、各研究領域の実情にもあった現実的で有効な方針を検討することを目指して行うものです。

【調査の対象】
・災害・災害医学に関係する学会、主要な精神医学、心理学に関する学会に所属している学会員の皆様
・貴研究団体の組織としての御回答をお願いするものではありません
・調査の対象となる時期は平成23(2011)年3月11日から平成28(2016)年9月30日です
・東日本大震災に関する調査のみではなく、その他の災害や平成28年(2016)4月に発生した熊本地震に関する調査も含みます。
・人が直接の調査対象ではなく人以外の事象を対象とする調査研究であっても、その事象に関して人を対象にヒアリング等を行う場合も本調査の対象とします。

【アンケート回答方法】
本アンケートはウェブ上での回答をお願いしています。下記URLへアクセスの上、ご回答をお願いいたします。
アンケート回答画面のURL: http://irides-tohoku.sakura.ne.jp/2016/researcher/

■回答期限
平成28年(2016)年12月31日(土)

何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野  富田 博秋

【お問合せ先】
「災害被災地域の人を対象とした調査実施における倫理的配慮の実態調査(研究者対象)」
研究責任者:富田 博秋
〒980-8573 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 担当:富田・根本
Tel & Fax:022-273-6285
e-mail:dpsy_survey_ethic@irides-dpsy.med.tohoku.ac.jp

第五回基礎・応用講座参加者募集(慣性センサの信頼性について)

第五回基礎・応用講座参加者募集(慣性センサの信頼性について)

主催:特定非営利活動法人慣性センサ応用技術研究協会
協賛:一般社団法人日本機械学会,公益法人土木学会,後援:日本信頼性学会
開催日時:平成28年12月22日 開場9時 開始9時30分
開催場所:機械振興会館B3-7室,東京都港区芝公園3-5-8
参加費(一人):協会個人会員 9000円,非会員18000円,協会団体会員(2名まで)8000円,傘下と同時に個人入会する場合13500円
※参加時入会を受け付けます.年会費4,500円で可能です。※機械学会正員,日本信頼性学会会員は,協会会員と同額で参加できます.

9:30-11:20
講演1 『電子デバイスの信頼性』 味岡恒夫,OKIエンジニアリング 信頼性技術事業統括部 技術部長
 センサーデバイスは車載用電子機器やIoTなどに広く使われるが、故障が重大な問題を引き起こすことが考えられ、信頼性の作りこみが重要である。本講演では広く実施させている電子部品の信頼性作りこみとそのための評価法について説明する。信頼性の作りこみは商品企画より、要求される機能、使用される環境、および要求される信頼性を決めることからはじまる。これに適する製品を設計し、開発に移る。開発段階では構造上の不備を観察により検出し、最適化を図る。また、故障解析により、発生した欠陥を低減し、製造段階や市場のおける故障を低減する。製品を出荷する前には保障期間を決定するための信頼性試験や使用環境の耐性を調査する環境試験が実施される。
11:30-12:00
講演2 『SiTimeシリコン振動子の長期信頼性』 露口 剛司,㈱メガチップス コーポレートマーケティング室 コーポレートマーケティング部
 水晶発振器、水晶振動子と比べて大幅に小型なサイズと低消費電力、高精度を実現したSiTime社のユニークなMEMS発振器とその技術を紹介する。SiTimeのMEMS発振器はLSIに集積することも可能で、IoT、ウェアラブル向けのLSIなど、実装スペースに制約のあるアプリケーションに非常に有効である。水晶発振器を越える性能の高性能MEMS発振器も発表しており、この非常に高性能なMEMS発振器とその技術についても触れる。
13:00-14:50
講演3 『単結晶シリコン薄膜の信頼性』 安藤 妙子,立命館大学准教授
 単結晶シリコンは,MEMSデバイスで用いられる代表的な構造材料である.デバイスの“カタチ”を成す材料として利用されているが,その一部は周辺環境に応じて曲がったり,振動したり,熱を受けたりすることにより“カタチ”が変わる.これらを精確に予測するためにヤング率などの弾性定数が必要である.
また,修理が不可能なMEMSデバイスにおいて構造部材の破損はそのままデバイスの使用終了・廃棄へとつながる大きな問題である.単結晶シリコンでは構造強度にスケール効果が現れるため,マイクロ・ナノスケールでの強度評価が必要となる.マイクロスケールの単結晶シリコンの機械的特性評価について発表者の実験結果を元に解説する.
単結晶シリコンは,MEMSデバイスで用いられる代表的な構造材料である.
デバイスの“カタチ”を成す材料として利用されているが,その一部は周辺環境に応じて曲がったり,振動したり,熱を受けたりすることにより“カタチ”が変わる.
これらを精確に予測するためにヤング率などの弾性定数が必要である.
また,修理が不可能なMEMSデバイスにおいて構造部材の破損はそのままデバイスの使用終了・廃棄へとつながる大きな問題である.単結晶シリコンでは構造強度にスケール効果が現れるため,マイクロ・ナノスケールでの強度評価が必要となる.マイクロスケールの単結晶シリコンの機械的特性評価について発表者の実験結果を元に解説する.
15:00-16:45 『多軸慣性センサの動的感度理論の一般化』 梅田 章,株式会社ベクトルダイナミックスCTO 協会理事長
 慣性センサの性能表示の信頼性は,一般に低い.線形性を仮定すると感度はマトリックスでなければならないことが導けるので,それを基礎に各種の実験を六軸のIMUについてまで行ってきた.今回は線形性を仮定せずに,非線形性までも含めた一般感度理論を導いてみせる.使用する数学のレベルは,国立大学教養課程の解析学,線形代数である.感度の一般理論の効能についても,論じる.さらに,線形性及び非線形性について国際規格ではどのように記述されているかについても述べる. 
16:45-16:50 『むすび』 梅田 章,株式会社ベクトルダイナミックスCTO 協会理事長