P種防護柵 根固め形状計算方法

防護柵の設置基準・同解説にて定義されている 種別:P(転落防止柵)の根固め寸法(300×300×450)についてご教示下さい。
同基準にて設計強度・設置高・支柱間隔および地耐力がN値10程度の砂質地盤かつ路肩側方余裕500mm以上の場合、上記寸法になる様
ですが、その計算方法については過去の図書中でも記載が無く、某メーカーさんの計算書を入手したのですが、
基礎幅:B(cm),基礎深さ:D(cm),防護柵支柱間隔:L(cm),防護柵設置高さ:H(cm),水平方向設計荷重:wh(N/cm) 時、
水平方向作用力:Pkh = wh×L(N) となり、根固め寸法の基礎深さについての考察式が、
必要根入れ:I=(4×Pkh+((4×Pkh)^2+24×B×qah×Pkh×H)^0.5)÷(2×qah×B) となっているのですが、この時の qah:水平方向地耐力の
値が、計算書中で 20N/cm^2 となっているのですが、N値10程度であれば 10N/cm^2 ではないのでしょうか?
単純にN値10程度の時の地耐力を10とし、短期であることから2倍して20という考え方なのでしょうか?
通常のフェンス基礎等の独立基礎の計算時には、地盤の鉛直方向地耐力 (fe) を長期で考え、地盤の短期許容横方向地耐力は 2/3×fe と考えるので、この考え方だと 上記の qah は 6.7N/cm^2 となる様に思うのですが・・・
この考え方からP種防護柵の根固め寸法を計算すると、300×300×450 にはならないのですが、どの様な考え方で計算されているでしょうか? どなたか明確な回答をお持ちの方がいらっしゃいましたらご教示下さいます様、お願いします。

コメント

#10210

確かにN10なら許容支持力は10N/cm^2くらいです。
長期応力×1.5~2.0倍が短期応力と見なす事が多いので、おそらく2倍したのだと思います。
*個人的には1.5くらいが無難だと思っています。
防護柵設置基準が手元にないので分かりませんが・・・・
2倍が過大であっても、転落柵支柱は桟(横棒)との相乗効果にて成り立っている現実があり、なおかつ在来計算で特に問題が起きていないので気にすることはないのかも知れません。

#10212

ご意見有難うございます。
投稿後に色々調べてみたのですが、
『防護柵設置基準・同解説』(公益社団法人 日本道路協会)で P種防護柵のコンクリート根固め寸法 ⇒ 300×300×800 (450) の決定条件として
 「(450) の値は、路肩側方余裕 500mm 以上で中位以上の地耐力を有する土質条件(N値 10 程度の砂質地盤)の場合である。」
 とあり、このN値 10 程度 と明記されている点と計算時に使用する 20 kN/m^2 の取扱いで混乱しているのですが、
『道路土工 擁壁工指針』(公益社団法人 日本道路協会)にて 【支持地盤の種類と許容支持力度(常時値)】の表にて
 「支持地盤の種類;砂質地盤・中位なもの ⇒ 許容支持力度;qa = 20 kN/m^2 (N値 20~30)」
 の記載があり「砂質地盤で中位以上の地耐力を有する」を主軸に据えると、N値 20 を 10 程度に含む?と考え、
 この表の値を引用と考えるのはありなのでしょうか?
 ちなみに、表中に砂質地盤でN値10 程度の許容地耐力度は記載なしです。(それにしても、鉛直方向と水平方向の地耐力が同値というのも違和感が・・・)

#10215

砂質地盤でN=10というのは現実的にないから無いに決まってます。
砂質混じり粘性土・・・カテゴリは粘性土です。(砂質と粘土の100分比率で粘土が50%を超えてれば粘土です)
だから、N=10というのは粘性土であり、一般的な許容支持力度は10 kN/m^2と言う事です。
それを20 kN/m^2で計算しているのは、前述した事です(忘れちゃいましたが)
N=20をN=10に含むという話は理論的ではありません。(2000万も1000万も金には違いないみたいなアバウトな話です)

ただ、総じて言えば、その計算に過大評価があったとしても、現実的には現地でもっている訳だし、その計算がおかしいと言っても不都合のない現実、いわゆる既成事実があると言う事です。